生真面目JAPANESEのブログ

普通じゃないを夢見る普通の人

ドラマ「ハコヅメ」で笑ってしまう自分に矛盾を感じる

「ハコヅメ」という交番勤務の警察官が主人公のドラマがあったんです。

主演が戸田恵梨香さんと永野芽郁さんで、このドラマを見ていた人も

それなりに多かったと思います。視聴率とかは知らないけど。

 

ドラマは面白かったんですよ。

とくに今年退職(と勘違いされていた)所長のための

通常点検のシーンは腹を抱えて笑いました。

ムロツヨシさんの、のっぺりしたツコッミが好きですね。

 

まぁ、面白かったのですが

私がこれを笑っていいのか?と思うシーンが度々あって……

「ハコヅメ」の中では”おじさん”の扱いがちょっと酷いときがあったんですね。

 

三浦翔平さんと山田結貴さん(2人とも刑事役)が

刑事課の休憩室で仮眠をとろうとするけど、

休憩室が”おじさん”でごった返していて

”おじさん”の体臭がきつくて眠れない!

というシーンとか。

 

”おじさん”の臭さを面白可笑しく描いていました。

厳しい張り込みを続けて犯人を追っているシーンで

お風呂に入る暇もないくらい警察官が体張って

市民のために犯人を捕まえようとしているということを

体臭が充満して眠れないというユーモラスに変えて

間接的に描いていると言われれば、そうなんですが

あれが男女逆だったら私はたぶん笑えてない気がします。

 

たとえば、仕事が忙しすぎてお風呂入れない女性が

髪ベタベタで肌も毛穴だらけで気持ち悪いというように

描かれていたのを見たとすれば、たぶん怒りますね。

そういった描写から身を粉にして働く人(女性)へのリスペクトは感じません。

 

女性の体臭とか、見た目とか

そういった事柄を中傷して嘲笑うのはいけないこと

という価値観ができ始めていますよね。

(それでも女性を嘲笑する描写は腐るほどあるが)

それは男性、もとい、”おじさん”にも適用するべきだと思います。

 

男性にやってはいけないことは女性にもやってはいけないことだし

女性にやってはいけないことは男性にもやってはいけないことです。

 

初対面の男性にため口で話すのが失礼なら、

初対面の女性にため口で話すのも失礼です。

女性に年齢や体重を聞くのが失礼なら

男性に年齢や体重を聞くのも失礼です。

 

別に男性に迎合するとか、そういうつもりはありませんが

女であっても男であっても、

貶されたくないという気持ちは変わらないでしょう。

 

 

これは自分に言い聞かせる意味もありますが、

「何かを貶す笑いに反応するのはやめよう」

「何かを貶して笑いを取ろうとするのはやめよう」