生真面目JAPANESEのブログ

普通じゃないを夢見る普通の人

ポルノグラフィティ「夜間飛行」について本気出して考えてみた

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「夜間飛行」作詞・作曲:新藤晴一

 

重ねた手のひら 揺らいだ心を

見透かしているのね 君はずるい

知らない振りして 夜空を見上げた

どこに向かっているの? 夜間飛行

 

I don't fly どれくらい待てばいい?

君の言葉 FLY

 

美しい横顔 そっと見つめる

その唇の端にシガレット

紫に煙る 君の気持が

Oh, carry on, carry over

愛であるように 私は耳を澄ましている

 

こぼした涙の理由を聞かない

気づいているはずよ 君はずるい

拭いもしないで夜空を見上げた

交差する翼の夜間飛行

 

Don't wanna cry それくらい 許してよ

そらさないで FLY

 

美しい指先 私をなぞる

外さないままの腕時計

音もなく時を刻んでいるの

Oh, carry on, carry over

止まればいいのに 私は耳を塞いでいる

 

I can fly Dark sky さまようの

君はいない FLY

 

美しい瞳が青く陰って

君が言ったのは「月が綺麗」

美しい言葉ね 的外れでも

Oh, carry on, carry over

甘く香るの 私好みじゃないパヒューム

 

 

 

夜間飛行はアルバム「BUTTERFLY EFFECT」の収録曲です

 

 

 

 

夜間飛行は最初の一音から心を奪われる

 

 

綺麗で透き通ったピアノの音(たぶんピアノ)と

 

ゆっくり鼓動を刻むように鳴るドラムが

 

たちまち景色を夜に変える

 

 

その音は飛行機の窓から見た星空のよう

 

 

 

よく作業用のBGMとしてポルノを流していますが

 

夜間飛行のイントロが流れるといつ何時でも作業する手が止まります

 

 

スマホのスピーカーから流れ出て来る音が空気を夜の色に染める

 

そんな感じがします

 

 

 

 

この曲は夜を醸し出す音だけでなく

 

昭仁さんの「た」の発音がとてつもなく滾るんですよね

 

 

「重ねた手のひら」の「た」が儚い

 

というかこの曲中の「た」が全て儚い

 

 

 

昭仁さんの「た」の持つ引力よ

 

ブラックホールですか?

 

ファンを昭仁沼に引きずり込むおつもりですか??

 

底なし沼ですか???

 

 

LIVE ON LIVE(DISPATCHERS)が素晴らしすぎるのだが - 生真面目JAPANESEのブログ

でも言いましたが

 

昭仁さんの「た」はもう…もう…ダメなんだ

 

儚さ検知センサーがこれでもかと言うほど反応しまくるのですよ

 

儚さのあまり耳が泣き出す

 

 

昭仁さんの「た」を聞くために息止めるもんね

 

 

 

 

 

私は夜間飛行を既婚者やセフレ(本気の恋愛ができない相手)を

 

好きになってしまった人の歌だと思っています

 

 

ダメな関係だって分かってる

 

あなたが私に本気にならないことも知ってる

 

 

でもあなたが好き

 

 

 

…みたいな?

 

こういうこと言われると縁切っちまえよと言いたくなりますが

 

まぁそうはいかないのが人間なんでしょうね 知らんけど

 

 

 

 

歌詞の前半(重ねた~耳を澄ませている)は

 

「私」の気持ちを「君」は知っているのに

 

それには答えず、でも曖昧な関係を続けている

 

「私」は、この関係を続ける「君」の気持ちが愛であることを願っている

 

 

というような感じですね

 

「紫に煙る君の気持ち」って表現すごくない?

 

煙のようにふわふわしてて、掴みようもないものが

 

「君」の口から吐かれているんですよ

 

 

つまり、「君」の口から出されるふわふわしてる曖昧な言葉を

 

愛であると信じようとしてる

 

 

健気…(;´・ω・)

 

 

 

 

しかし、こんな健気な「私」が後半では飛び立つんですよね

 

「君」のもとを離れて、暗い夜空に

 

 

 

後半(こぼした涙の~私好みじゃないパヒューム)でも相変わらず

 

「君」は「私」と向き合おうとしません

 

「そらさないで」って言われてるもんね

 

 

それでも「私」は「君」が好きで

 

もうすぐ来る別れの時を怖がっている

 

別れたくない、ずっとこのままでいたいと願っている

 

 

しかし次のシーンでは一転して飛び立てるようになるんですよね

 

前半では「飛ばない」選択をしてたけど

 

後半では「飛べる」ようになった

 

 

もともと「君」のもとから離れることができたけど

 

「君」の気持ちを愛だと思いたかったから離れないでいた

 

でも「君」は一向に「私」に向き合わず曖昧な態度を取り続ける

 

だから「君」のもとから離れることを決めた

 

これから先どうなるか分からないけど、行き先はないけど

 

 

 

こう考えると耳を塞いでいたのは

 

別れの時が来てしまうのを恐れていたけど

 

それは「好きだからこの瞬間がずっと続いてほしい」じゃないくて

 

「君に会うのはこれが最後」だと思っていたから恐れていたのかもしれませんね

 

 

別れの時が近づくにつれて

 

もう心を決めなきゃいけない

 

「君」のもとから離れる覚悟をしないといけない

 

って考えていたのかも

 

 

 

 

そして最後のシーン

 

「君」の「美しいの瞳が青く陰って」

 

「月が綺麗」と的外れなことを言う

 

 

青く陰るってことは

 

それまで月明りに照らされていたが雲が出てきて月を隠したということ

 

月が隠れてしまってから「月が綺麗」なんて言ってたら確かに的外れですね

 

 

「君」はここでようやく「私」が離れていくことに気付いたのかもしれません

 

だから咄嗟に「月が綺麗(=愛しています)」と言った

 

「私」が求めているのはそんな言葉じゃないのにね

 

 

そして私好みじゃない香水が香る

 

 

 

 

…世界観最高!!!

 

はー好きだわぁ(*´ω`*)

 

 

ただ、この曲は解釈が分かれるんじゃないかなぁ

 

私とはまったく違うように解釈する方もいらっしゃるでしょうね

 

 

「私」は「君」のことが好きで

 

振りむいてもらえないと分かっていても「君」との関係を続けていく

 

 

とも解釈できるもんね 

 

私は強い意志を持つ人間が好きなので

 

こんなふうに読み取ったけど

 

 

 

他の方はどのような解釈をするのか気になりますね